アリアケスミレの季節が終わりかけオヘビイチゴの群生が見られました

アヤナミ
今年初めて育ててみた鉢植えのサクラソウ、市の講習会でもらってきた鉢には綾波(薄色)の名前がついていた。
最初から芽のしっかり付いている根を配られたので、今年は花が咲くのが当然との事だが、色の変化のある花がたくさん咲い たのは自分の手柄のように嬉しかった。
そろそろ最盛期を過ぎたようだが、来年も花を咲かせるよう、夏の水遣りと芽が出た時の増し土は忘れないようにしよう。
増し土:5月下旬から夏にかけては良く日に当てるようにし、毎日1回は土が乾かないように水遣りをする。そして翌年の芽を 露出させない様、2〜3回に分けて少しづつ土を入れるのがポイント。

 河川敷の田んぼに水が入り始め耕運機の音が生命の復活を告げているようです

昭和水田
水路の水音も高く文字通りの水田に復活した昭和田んぼ
土屋地区のレンゲ田
昭和田んぼも土屋田んぼも田んぼに水が入り、文字通り生き返ったようです。
その中で、土屋地区の田んぼ地帯ではレンゲ田が一昨年の倍以上に増え、米作りの自然回帰が一層進んだようだった。
レンゲ米については2013年4月27日のレポート 土屋地区で環境にやさしいレンゲ米づくりが始まっていましたを参照。
詳細は錦ヶ原蓮華米研究会のホームページをご覧ください。
一面のレンゲ田

 道場などの河川敷の原野ではエキサイゼリなどが見られました

エキサイゼリ
河川敷の原野ではエキサイゼリをはじめ小さな花が 花開いている。
エキサイゼリは関東地方に多い一属一種のセリ科の多年草で、荒川河川敷では普通に見られる。でも全国的には希少種で 準絶滅危惧(NT)だ。小さいので踏み潰さないよう大切にしよう。
キュウリグサとハナイバナは同じムラサキ科の2年草で、 ワスレナグサによく似ている。 キュウリグサは花の中心の目が黄色でハナイバナは白、そして花がサソリ型花序に付くのと葉と葉の間に付く違いがある。
キュウリグサ ハナイバナ タネツケバナ
キュウリグサ ハナイバナ タネツケバナ

 青葉園の藤が発端で念願だった牛島の藤と、あしかがフラワーパークに行ってきました

セイヨウカラシナ
西遊馬の横堤は少し前はセイヨウアブラナが優勢だったが、今日はセイヨウカラシナの黄色い花に覆い隠されていた。
カラシナ類は辛みのある葉を食用にしたり種子からカラシを作るため世界各国で栽培され、セイヨウカラシナも食用として 導入されたものが野生化している。セイヨウアブラナに比べて花が小さく、付き方も幾分まばらで花期が少し遅い。一番の違いは セイヨウアブラナは葉が黒っぽく粉白を帯びて基部が茎を抱くのに対して、葉の表面に荒い毛が散生し手で細かく千切ったような鋸歯があり、基部 が茎を抱かない事だ
青葉園の藤棚
青葉園のフジは8分咲きの感じで、白花は満開だった。
この時期関東では藤が見ごろを迎えていて、テレビで青葉園の藤も取り上げられたようで従妹からTELがあり、牛島の藤と あしかがフラワーパークに行く事になった。
フジ(藤)はマメ科のつる性の落葉樹、別名のノダフジはかってのフジの名所摂津(現在の大阪市西成区付近)の野田に因む。花は マメ科特有の蝶形花で花序は上から下に順に花開く。
5月1日は風もほとんど無い好天でまず春日部の牛島の藤を訪れた。サクラソウ自生地と同じ特別天然記念物でぜひ一度は行って みたかった所で、ボランティアの人の説明を聞いて驚きもし、色々参考にもなった。
メインの木は鎌倉時代のもので樹齢1200年と言う。近くには800年や600年の木もあり、その歴史にはただ驚嘆した。1200年 の藤棚は見事だが、あしかがフラワーパークなどの若い木に比べると房は短く、色も鮮やかとは言えず、香りも弱くなっているという。でもその 古色蒼然とした静かな佇まいは他を圧倒していた。
9日までで公開を終え、見物の人達に踏み固められた周囲の土を掘り起こして根への負担を和らげ、夏には根元一面に酒粕を 蒔いて樹勢の維持を図っていくという。見せる事と保護をこれだけドラスチックにしているからこそ現在も見事な花を咲かせている事を教えられた。
樹齢1200年の藤 樹齢150年の大藤棚
鎌倉時代から1200年も年輪を重ねてきた藤の株 100年以上の藤の株を移植するのは至難の業だったようだ
あしかがフラワーパークは入園料が1,700円だった。
入園券売り場で4人分6,800円と言われ思わず「泥棒みたいだね」と口走ると爽やかな笑顔で「一番いい時ですから」との答え が返ってきた。
中に入ると樹齢150年という広さ1000uという2本の大藤棚をはじめ八重や白藤が所狭しと花を咲かせ、香りも素晴らしく、 わき役の筈のツツジやシャクナゲ、シャクヤクが見事で、周囲の山の若葉と絶妙のコントラストを醸していた。花々に囲まれた天上の楽園もかくやと思わされた。
人工的な自然にはあまり感銘を受けない筈の自分だがとにかく素晴らしい花園に迷い込んだ気持ちでただうっとり、入園料 の高さなどはどこかに吹き飛んでしまった。
歴史の重みと現代の最高の花の演出、両者の素晴らしを堪能した一日だった。
平成27年5月9日作成