鴨川堤にはノハラアザミが咲き、タイアザミは見られませんでした
カントウヨメナの薄紫色の舌状花は白色になってしまう事が多く今日は露出を変えて撮ってみた。薄紫がが出たと思うと周囲が暗く
なりすぎたりナカナカうまくいかない。
ノハラアザミは花が終わっているのも多かったが大株も見られた。関東に多いと言われ、サクラソウ自生地にも群生しているタイアザミ
(トネアザミ)はここにはなかった。
ノハラアザミにキタテハ | ノハラアザミにヒメアカタテハ |
ノハラアザミは花が上向きに付き、総苞は鐘形で粘らず総苞片は斜上する。根生葉は花期にも残り、茎葉は茎を抱く。
一方ナンブアザミの変種のタイアザミは花は横向きか下向きに付き、総苞は筒型で総苞片は開出するか反転する。根生葉は花期には
残らず、茎葉は茎を抱かない。
シラカシのドングリは今年の花で、クヌギなどは前年のものが実ります
関東の低地の照葉樹林に多く、荒川周辺の屋敷林に植栽されたシラカシはブナ科コナラ属の常緑高木。樹高は約20mになり材が白い
のでシラカシの名があるが、樹皮が黒いのでクロカシの別名もあるという。葉は互生で狭長楕円形の3分の2以上に鋸歯がある。
その年の秋に成る一年成の堅果は長さ約1.5pで殻斗は浅い椀型で6〜7個の横環がある。ドングリは多くのタンニンを含んでいるので
アク抜きをしないと食用にはならないという。
色々なドングリを拾ってくるのは虫が付いている事が多いので要注意という。
いつもとは違うルートで回った今回は塚本の田んぼ地帯を回ってから放棄地に行き、ゴキヅルの小さな実を見つけた。そして自転車道
近くの荒地の周囲の湿地でサデクサの群生に出会った。ミゾソバもあったが花は全く開いていなかった。
レモンエゴマも近くで小さな花を付けていた。先日の観察会以来レモンエゴマか逸出エゴマか気になるようになり、細かい所を観察
していたらレモンの香りが漂った。ほんの少しだが確かに感じられた。
赤が鮮やかなサデクサ | 若いゴキヅルの蓋果 | レモンエゴマの花 |
昭和田んぼの水路脇にはオオオナモミなどが所狭しとはびこっていました
ゴルフ場の金網にびっしり張り付いていたアカネはすっかり終り、ほとんど蔓のみだった。その代り近くにはクコが花を咲かせていた。
昭和田んぼ中央の水路際にはオオオナモミ、セイタカアワダチソウ、コセンダングサ、ホソアオゲイトウが所狭しとはびこって
いた。
コバナノワレモコウが水田脇から高く空に伸びていた。ワレモコウ属はバラ科だが花には花弁が無い。4個の白い花弁のように見える
萼片より雄しべは長く、花の外に伸び出すのも面白い(円内)。
大久保樋管工事は終了し土屋築堤では第2次工事のかさ上げが行われていました
堤防のかさ上げ工事で新しく造られた大久保樋管のすぐそばに行ってみた。さすが立派な樋管だが、2q近く離れた本川から地下に
敷設された管を使って取り水するのは素晴らしい。素人では考えられない技術だ。
荒川本川から大久保浄水場へ取り水する樋管 | 大きな重機が4〜5台動いて工事は急ピッチ |
土屋堤防は堤防を拡幅する第1期工事を終了し、5メートルかさ上げする第2期工事が始まっていた。この工事が200年に一度の洪水にも
耐えられというこの区間の仕上げの工事だが、野菊が咲き乱れていた堤防は遥か昔の忘却の彼方だ。
そしてこれは決して地元民のためではなく下流の洪水を防ぐためで、地元民は自然を破壊され眺望を遮られて何のメリットも無い
のが実情だ。せめて地元民に四季を感じさせる堤防は再生して欲しい。
平成27年11月6日作成