マメ科ソラマメ属
学名(属名+種小名)Vicia angustifolia
属名はラテン語のvincire(巻き付く)が語源で、この属につる性の植物が多い故という。種小名のangustifolia
は細い葉の意
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撮影:03年3月31日彩湖畔の荒川堤にて |
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葉 |
小葉は8〜14枚で長さ2〜3p先が凹む |
根・茎 |
茎は4角柱状で根元から分枝する |
花 |
葉腋に赤とピンクの蝶形花をつける |
果 実 |
豆果は熟すと黒くなり捩れて裂ける |
高さ |
長さ50〜90cm |
花 期 |
4月〜5月 |
生育地 |
土手や草はら |
分 布 |
本州から沖縄 |
別 名 |
ヤハズエンドウ、ピーピー豆 |
花言葉 |
意志の強い(群って生え花もきれい) |
渡 来 | 在来種 | 近似種 |
カスマグサ、
スズメノエンドウ |
和 名 |
豆果が熟すと黒くなる事からと、スズメノエンドウに対して大きい事からの2説がある。別名のヤハズエンドウは小葉の先
が凹んでいる様を矢を弦にあてがう矢筈に例えた。 また地方名のピーピー豆は昔豆果の莢で草笛を作って鳴らした音による
ようだ。 |
雑 記 |
カラスノエンドウには托葉に紫褐色の斑紋があり、
ここから蜜を分泌するので花外蜜腺と呼ばれる。ここには蟻が蜜を求めて来るが、葉や茎を食べる虫を防ぐ役目もするので共存共
栄の関係のようだったが、最近はアブラムシが真っ黒についている事が多い。アリはアブラムシの出す甘い汁を好み両者は共存関
係にあるため、カラスノエンドウにとっては両者とも迷惑な寄生虫になっているようだ。
カラスノエンドウなどのマメ科植物の根には粒々がついているが、これは根粒菌と呼ばれ空気中の窒素を固定し、アミノ酸
や亜硝酸を植物に供給する根粒バクテリア。酸素に弱いので植物にカバーしてもらう共存関係にあるという。この根粒菌のお陰
で地味の薄い荒れ地でも繁茂できるという。 |
09年4月24日改訂
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08年11月15日の荒川土手に繁茂し始めたカラスノエンドウ |
12月27日にはかなり成長して巻きひげも見えています |