<サデクサ(叉手草)>

タデ科イヌタデ属

学名(属名+種小名)Persicaria maackiana(Polygonum maackianum)

属名はpersica(桃)に葉が似ている。polys(多)+gon(膝・節)茎に多くの節があるから
サデクサ 叉手草
撮影:左は06年10月15日、右の花は9月15日 いずれもさいたま市桜区道場の堤防内飛地
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葉の基部はホコ形で水平に開き葉は細長い 根・茎 多くの枝を分け、鋭い下向きの刺がある
総状花序は短く、2〜5花をつける 果 実 褐色で長さ3o。中央部が膨らんだ3稜形
高さ 約30〜100p 花 期 7月〜10月
生育地 田んぼや湿った所 分 布 本州から九州、朝鮮・中国にも
別 名
花言葉 性格の激しい(刺が多く鋭い)
渡 来
近似種 ミゾソバアキノウナギツカミ、ママコノシリヌグイ、イシミカワ

和   名 和名の由来は不明という。
でもサデという言葉を引いてみると叉手網(さであみ)があり、三角形の枠に網を張って袋状にしたすくい網とある。多くの枝を分ける様子を叉手網の三角形に見たのではないだろうか。
雑   記 荒川堤防内の水田地帯にはミゾソバ、アキノウナギツカミなどと同じ所に普通に生育している。蕾や果実の色は赤色で、ピンクのミゾソバ等 とは区別がつく。サデクサを載せている図鑑は意外に少なく、それも花は白色と紹介しているが、実際は蕾や果時に比べて赤色が薄くなり、 白い部分は多いが、薄いカーマインレッドに見える。葉は細長く 星状毛が密生しているので肉厚で、他の近似種に比べてかなりスマート。そして、葉柄や茎の下向きの刺の鋭さと多さはママコノシリヌグイに 優る気がする。

06年11月6日作成

観察ノート

サデクサの葉 サデクサの托葉
蕾は赤みが少なく葉は鉾型に張り出す 托葉鞘は葉状で荒く切れ込む