<タチツボスミレ(立坪菫)>

スミレ科スミレ属

学名(属名+種小名)Viola grypoceras

属名のviolaはラテン古名で紫色の意。種小名のgrypocerasは曲がった角の意で細い距を例えたものか。
タチツボスミレ 立坪菫
撮影:左は09年3月31日小石川植物園、右は06年4月24日高尾山にて
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円形で先が細く突き出す。托葉は櫛の歯状 根・茎 茎は初めは短いが後に10〜30cmになる
左右相称。唇弁には距がある。側弁は無毛 果 実 夏に多くの閉鎖花をつけ刮ハを結ぶ
高さ 花期は10pくらいで夏には約30cmになる 花 期 3月〜4月
生育地 低地や山地に最も普通にあるスミレ 分 布 日本全土
別 名 菫草(すみれぐさ)、相撲取草 花言葉 誠実、控え目
渡 来在来種 近似種 ナガバタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ

和   名 スミレはスミイレの略で花の形が大工道具の墨壺に似ているから(牧野富太郎)説が有力。タチツボ(立坪)は花の盛りが過ぎた頃 から茎が伸び立ち上がるように見える事によるという。坪は古く庭や道端などを意味し、どこにでも普通に生える意味合いのようだ。
雑   記 花インデックスを改訂した時早くから興味の対象だったスミレ属は旧バージョンだったので、すべて割愛した。その後早く復活さ せたかったが、バージョンアップするからにはの意識が強すぎて今日まで来てしまった。今回有茎種と無茎種の一覧を作ったのを契機 に個々の花インデックスを再作成する事にした。
写真は2004年頃からで、国会前庭、野川公園自然観察園、小石川植物園での写真 が多いのには驚いたが、2009年には小石川植物園で2月中旬にタチツボスミレが咲いていた。 小石川植物園の入口近くと国会前庭のそれぞれの南斜面には早くからタチツボスミレが群生していたが、必ずしも同時期ではなかった のを思い出した。
有茎種

2012年8月15日作成

タチツボスミレ株 040316タチツボスミレ
07年3月13日 国会前庭の南斜面にて 04年3月16日 皇居東御苑にて
タチツボスミレアカフ タチツボスミレ
09年4月5日 野川公園自然観察園にて 06年4月24日 高尾山にて