無機質だった乾田に水が引かれ生命が息づき始めたようです

昭和水田
農道脇の用水路を流れる音が生命の鼓動のように清々しく響き、今まで黄土色に乾燥していた田圃が瑞々しい茶色や水の世界に変わり生命の息吹があふれていた。
堤防内の河川敷の水田は既に田植えが終わった所もあり、ゴールデンウィーク初の日曜日の今日はアチコチで田植機や耕運機が動いていた。
耕運機の掘り返した後をチュウサギが追っている光景も見られ、荒川堤防内外の田圃が全て生き返ったような力強い生命力のようなものが感じられた。
田植え 耕運機にチュウサギ
堤防内は田植えが済んでいたり田植え中の所がありました 耕運機の動きにつれて移動していました
昭和水田 島根水田
堤防上から昭和水田を望む 堤防外側の島根の田圃地帯も耕運機が動いていました

道場4丁目の休耕地ではチガヤがいちめんに白い穂を揺らしていました

プラザウエストの目の前の道場4丁目の休耕地(公有地)にはチガヤ(茅萱)が群生し、きれいなツバナ(茅花)の白波が揺れていた。
「湿気を含んだ南風が茅花を吹き渡る時は茅花流しとよばれ、筍が生えるころには筍流しとよばれる。」(日本の歳時記4)というが、この間まで赤さが目立った穂の波がほとんど白くなり風に揺れているさまは将に日本の初夏の田園の風物詩だ。
チガヤ チガヤ群生
将に茅花流しが吹き渡っています 一面のチガヤの群生は初夏の風物詩です
プラザウエストを望む 道場の堤防内
前月の写真は手前の桜木は葉のない枝です 乾燥したいちめんの乾田が水田に戻りました
※上記2枚の写真はクリックすると前月27日の同じ場所の写真がアップされます

4月初めまでずれ込んださいたま築堤はこれからは芝生の養成期間です

大久保築堤
さいたま築堤の大久保区間、八島築堤とも4月の初めには工事を終えて今は立入り禁止になっている。これからは盛土部分に芝生を根付かせ堤防として強くしていく期間だ。
大久保区間の盛土は羽根倉橋から100mくらいの間を残して終了している。最終的には463号線と交差して秋ヶ瀬橋側と連絡するのだと思う。
最初にはどんな植物が多く現れ、それからどう変わっていくのかそれも一つの楽しみだ。盛土に種子が含まれている場合もあるだろうし、ここらに無い植物や珍しい植物でも生えてきたりしても面白い。

堤防ではスイバが実をつけ、自転車道迂回路はヨシが繁茂し始めました

堤防では一大勢力のスイバが実をつけ始め、5月の除草までには次世代への橋渡しを終えるようだ。そして白詰草に先んじて赤詰草が花をつけはじめた。荒川自転車道のノーザンCC錦ヶ原脇の迂回路は昨年の台風9号でスッカリ見通しがよくなったが、ようやくヨシ(葦)が育ち始めていた。まだ若い葦は手折ってみると簡単に2つに折れる。下の方の茎は中空だが上の方は年輪のように幾重にも重なっている。節ごとに脱皮するように中側が伸びていくのだろう。成長が早いのもさもありなんだ。
スイバと赤詰草 横提より昭和水田
堤防ではスイバが実をつけ赤詰草が咲き始めました 昭和水田の真中を真っ直ぐに走り抜ける迂回路
ヨシ原 少年野球
ノウルシが次第に見えなくなり背の高い草の天下 日曜日は少年野球で賑わう羽根倉橋側迂回路近辺
平成20年6月1日作成