折角咲いている花を無理に刈り取るのは避けるべきだと思います

花が殆ど見えません
羽倉橋方面から自転車を走らせていると枯草の列が次第に大きくなってきた。そろそろ ヒガンバナも終わりに近いのだろうと思った。
傷ついたヒガンバナ
でもヒガンバナは茎だけが残って花が殆どない。よく見ると積まれたホシクサの中に花や茎が混じっている。枯草をかき 出す時に花も一緒に刈ってしまっているのだ。
ちょうど昼時で作業員が車の中にいた。枯草を掻きだす作業でヒガンバナも一緒に刈り取っていいとの指示は発注元の 荒川上流河川事務所から出ているのか聞いてみた。
責任者に連絡を取っている間に、直接河川事務所に電話をしてみた。元々ヒガンバナは勝手に植えられたもので河川事務所 としてはヒガンバナは迷惑だという。
でもだからと言って咲いている花の首を無理にもいでもいい事にはならないのではないかというとさすが反論は無かった。それを聞 いていた作業員の方も納得で、天候が不順で作業日程が組めなかった事や、機械で掻きだすので配慮が足りなかった事を率直に詫びていた。

 赤とんぼの代表種アキアカネは急速に数を減らしているようです

健保組合のグラントが右手に開ける自転車道のゴルフ場側のフェンスはつる植物の宝庫だ。
ヤブガラシ、ヘクソカズラ、カナムグラ、そしてカラスウリやクズなどの大形植物も見られる。アレチウリも現れてきた。 所々にクワやオニグルミ、ハンノキなども点在する。
そんな中でヤブマメの薄紫の花が多く見られた。時期的なこともあるがサクラソウ自生地ではあまり見られないのでやは り興味がある。
アキアカネ
ヤブマメ
赤とんぼが飛んできて翅を休めていた。
赤とんぼの代表種アキアカネは初夏に羽化し夏の間は近隣の山などへ移動して秋に水田に舞い戻って産卵する日本固有種。 雌雄によっても個体間でも色の変化等多いが、胸部の黒条の先端はオスメスとも尖るという。
1990年後半から全国各地で激減して いる。原因は農薬で、イネ苗と一緒に水田に埋め込まれる箱処理剤らしいという。
確かにこの頃は群舞に出会う事も無くなり、連結して田んぼで産卵する風景も見られなくなった。

 キクイモが花をつけて群生し、ツユクサが鮮やかなコバルトブルーの花を咲かせています

キクイモ
荒川総合運動公園の駐車場脇の自転車道際に群生するキクイモ
ツユクサ アカネ
さいたま市の荒川河川敷で今一番多く見られるツユクサ ゴルフ場脇の金網のフェンスに繁茂するアカネ

 休耕田ではコナギが葉の下に紫の花を咲かせ、イボクサが多く見られます

今回は塚本地区に以前からある休耕田と昨年まで稲作が行われていた所を見て回った。歴史のある休耕田はサンカクイが 群生する面積が多く、コガマもたくさんの穂をつけていて周囲の畦から見るのがせいぜいだった。
今年休耕田になった所はガマの葉など大きな植物でで覆われている中にコナギなどが群生する開けた所が点在し、イボクサ なども見られたが、珍しい水田雑草には全くお目にかかれなかった。
コナギ イボクサ
雄しべ6個のうち1個だけが大きいのはミズアオイ属の特徴 大きくて葯が青紫色の3個と短い仮雄しべ3個のイボクサ
マルバルコウは鮮やかな橙赤色の花をいっぱいに付け群生し、ホシアサガオやマメアサガオは緑道橋の陸橋を渡ったフェ ンスに固まって小さな花をいっぱいに咲かせていた。
ホシアサガオ マルバルコウ マメアサガオ
花が淡紅紫色のホシアサガオ 花が朱赤色のマルバルコウ 花が白色のマメアサガオ
平成28年10月3日作成