最初に見える高速道路の向うに白く輝く富士山が遠望できました
このところ少しボケ始めたのか、27レポートの日を忘れてしまう事がある。昨日は娘家族が少し早めの誕生祝に来てくれた。昼食会の
少し前になってやっと気づいたが時すでに遅し。翌日にして日曜日の5時50分に家を出た。
いつも富士山が見えるか否かを確かめるのは高速道路と鴻沼川の間の空間からだが、この日は朝日を浴びて白く輝く富士山が見られた。
羽根倉橋の交差点を渡って河川敷きにおりるとすぐ左はゴルフ場、右手は野球グランドがしばらく続く。
走っていると左手のゴルフ場の金網と自転車道の間の木の下に丸い白い実が多く見られた。何だろうと下りて確かめるとノブドウの実
だった。少しがっかりして上を見上げるとエノキの黒く熟した実が見えた。
久し振りの刈り取り跡の田んぼは湿田だったので水田雑草が見られました
いつも観察している耕作放棄地は休耕田になって何年にもなるので、植物相が変わって殆ど見るべきものが無くなってしまった。
セイタカアワダチソウと枯れたコガマでは何も面白くない
ので試しに隣の刈り取り跡の田んぼに入ってみた。
水はとっくに抜いてあったが、もともと湿地の田んぼらしく結構水田雑草が生えていた。
紅葉したキクモ:キクモはゴマノハグサ科シソクサ属だったが、APG分類ではオオバコ科に移された。少し前までは荒川周辺の田んぼ
に群生していたが、最近はめっきり少なくなった。現在東南アジアの農園で栽培されたものが多く輸入されて観賞用に広く利用されているようだ。これが屋外
に流出し、在来種と交雑すると遺伝的多様性が乱されてしまう。水槽の水草は屋外に出さないようにすべきだ。
時期的には少し遅く終わりかけが多くてチョット残念だった。でもこのところあまり見られなくなった
キクモの小さな花が見られ、コナギ、ミズワラビの胞子様も見られた。
コナギ | ミズワラビ |
タカサブロウ | チョウジタデ |
コナギはミズアオイ科の一年草でミズアオイに似ているが全体に小型で、花は葉よりも低く付きやすい。
タカサブロウの痩果には冠毛が無く、水によって運ばれる。よく似たアメリカタカサブロウより少し花が大きい。チョウジタデはアカ
バナ科の一年草。
荒川西遊馬地区防災ステーション整備工事はまだ続いているようです
工事名はH27荒川西遊馬地区河川防災ステーション整備工事となっている
日曜日だったので工事はしていなかったが、一時終わったと思った河川防災ステーション整備工事は相変わらず続いているようだ。
STATIONというからには何らかの建物が建つのだろう。
近くにあったコセンダングサの群生地ではモンシロチョウや多くのルリシジミが忙しく飛び交っていた。
この頃になるとカントウヨメナの淡青紫色を帯びた大きめの花が目立つようになってきた。
カントウヨメナの葉は荒い鋸歯があり、ユウガギクより質が厚い。
頭花は約3cmで痩果の冠毛はごく短い。でもヨメナの仲間は区別が難しい。
塚本の横堤は野菊が満開だったがセイバンモロコシと主客転倒していた
塚本の横堤は野菊が盛りだったが、セイバンモロコシと主客転倒していた。
かってはノリ面を白く染めていた野菊たちは大きなセイバンモロコシの陰に白い群落をつくっているに過ぎなかった。横堤の天端は足の
踏み場もないほど花であふれていたが、部分的に塊が見られただけだった。
さいたま市の荒川河川敷には全国的には希少種で絶滅危惧U類(VU)の
ノカラマツが多い。かえって普通種のアキカラマツを見る事は少ないので花を見つけた時には非常に嬉しかった。
ノハラアザミの花も多く見られたが、この個体には3匹ものハチが集まっていた。ちょうど花粉を出す最盛期だったのだろうか。
アキカラマツ | ノハラアザミに群がるハチたち |
堤防下の河川敷道路を羽根倉橋の手前まで戻ったところで前方にメスのキジらしきが3羽見えた。
メスか幼鳥かと思い自転車を止めて大急ぎでカメラを取り出した。
「逃げるなよ」と思いつつ急いだが2羽は草むらに逃げ込んでしまった。1羽だけ残ったのは悠然として写真に納まってくれた。
でも、いったい何だったのだろう。繁殖期だとメスたちがオスを訪ねる事があるようだが今はそんな時期ではない。子供たちだったの
だろうか?
平成30年12月1日作成