<ヒゴスミレ(肥後菫)>

スミレ科スミレ属

学名(属名+種小名)Viola chaerophylloides

属名のviolaはラテン古名で紫色の意。種小名のchaerophylloidesはヨーロッパに分布するセリ科の多年草のカエロ フィルムに似たの意。
ヒゴスミレ 肥後菫
撮影:05年4月8日 小石川植物園にて
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基部まで3〜5全裂し、さらに線状に細裂する 根・茎 地下茎は短くて太い
花径1.5p、白色で紫の筋がある 果 実 閉鎖花をつけ刮ハを結ぶ
高さ 花時の高さは5〜12pくらい 花 期 4月〜5月(エイザンスミレより遅い)
生育地 山地の比較的日当たりの良い所 分 布 本州、四国、九州
別 名 花言葉 誠実(スミレに共通)
渡 来在来種 近似種 エイザンスミレ

和   名 肥後菫で肥後の国(現在の熊本県)で初めて見つかったか、和名を付ける際の標本を採取したかの、いずれかではないかという。
九州の名前が付いたスミレにはツクシスミレ(筑紫菫)もあるが、こち らは分布が主に九州で産地を表しているようだ。
雑   記 ヒゴスミレの分布は本州から九州と言われるが、出会う機会が少ない。というよりほとんど無い。同じように葉が3〜5全裂しさら に細裂するエイザンスミレは比較的見られるのに、野生のヒゴスミレは僕にとって希少種だ。
両者は生育地が陽地と陰地の違いがあり、花の 色も白と淡紅色と異なり、形も少し小さく花期も遅いという。小葉の細裂の仕方が一番分かり易い判別点のようだ。
無茎種

2012年9月15日作成

ヒゴスミレの株
ヒゴスミレの株 05年4月8日小石川植物園