急に涼しくなりゲリラ豪雨が多かった中で、27日はウソのような好天でした

8月に何回か日の出前後から荒川河川敷に行ったが、曇天が多く朝の爽やかさはあまり感じなかった。20日は珍しく爽やかな朝だったが21日の凄まじい夕立の後は急に涼しくなり翌22日からは今までの暑さがウソのようで処暑(23日)を実感だった。24日には雨雲を散らして行なわれたという閉会式で北京オリンピックが終わった。
プラザウエストを望む 道場の堤防内
稲穂が育って大分黄色味を帯びてきました 7月に黄色味がかっていた水田は刈取り済みです
※上記2枚の写真はクリックすると前月27日の同じ場所の写真がアップされます
でも日本列島は相変わらずハッキリしない天候で、何より突然の局地的集中豪雨が襲来する日々が続いた。 それが27日一日だけ青空がのぞき雲が出ても雨にはならなかった。翌日も翌々日もゲリラ豪雨があり将に奇跡的な好天の一日だった。

作柄はまあまあとの事で、チュウサギが50羽以上群れていました

荒川堤防内の田圃は20日迄に秋ヶ瀬近辺も昭和水田も土屋の水田地帯もホンの2〜3面づつだが刈取りされ、23日の土曜日は終日ハッキリしない天候だったが、昭和水田では稲刈り機が動くにつれてツバメが乱舞していた。若い農夫は「虫を食べに来ていると思ったがえらいパニクッて飛び交う所がある。巣でもあるのではないか」と言っていた。今年生まれの若いツバメはアシ原に集団ねぐらを形成するというが、稲田にも進出しているのだろうか。
27日は久し振りの晴れ間で稲刈り機は河川敷の田圃のあちこちで動いていた。
収穫中の農婦に聞いてみると「作柄はまあまあ、でも安くてね。買う時には高くなっていて誰が儲けているのかね」との話で、収穫中の稲はヒトメボレとのことだった。実り具合を見に来ていたらしい農夫は「7月中は暑過ぎて、8月には雨が多くて一週間くらい遅れているようだ。できは少し良くないかも」との話だった。
刈取り機にツバメ シャレた日傘です
23日には刈取り機にツバメが乱舞していました 27日は日差しが強くシャレた日傘はグッドアイディアです
昭和水田で農道を挟んで分散していたチュウサギの片方の集団がいっせいに飛び立った。何処かへ飛び去るかに見えたが隣の群れの中に舞い降り合流して50羽あまりの大集団になった。採餌のために集まっているのだろうが、これだけの集団を作るには何か理由があるのだろうか。そういえば前にここでオオタカの狩を見た事があった。自分たちの絶好の採餌場所はまた肉食の鳥のいい狩場で、自分達の命を守る自衛手段なのだろう。
チュウサギ達

ヤブガラシ、ノブドウ、クズ、センニンソウ、アレチウリなど蔓植物が全盛です

ヤブガラシ&ノブドウ
この時期堤防や河川敷には蔓植物が繁茂している。何処にでもあるのがヤブガラシで、先日ブドウ科と再認識したが、今まで花序ばかり注目してブドウ様の果実を意識しなかった。反対に晩秋の果実ばかりが印象にあったのがノブドウだ。
上がヤブガラシの花序、下がノブドウの花序です
今日はノブドウが花序と青い実を同時につけているのが見られた。花序をよく見るとヤブガラシそっくりの花が数こそ違え黄緑色の花弁と雄しべをつけている。しかも早落性で雌しべだけ付けた花盤もあった。
ノブドウ ヤブガラシにスズメバチ
ノブドウは花と果実を同時につけています ヤブガラシにはスズメバチが多く来ていました
ノブドウの花序 ヤブガラシの花序
ノブドウは花弁も雄しべも5です ヤブガラシは花弁も雄しべも4です
クズの繁殖力も驚異的で自転車道迂回路のかなりの部分がクズが原だ。桜橋の袂でセンニンソウの群生を撮り反対側を見上げるとクズが203号地に掲げた軍旗宜しくてっ辺に花序を立てていた。
特定外来生物に指定されているアレチウリが自転車道のネットで花を咲かせていた。大きな葉は如何にも厚顔を思わせる形で、その繁殖力の象徴のようにも感じる。
クズの花 センニンソウ
てっ辺のクズの花序は勝利の旗のようです 凄まじい密度で花をつけるセンニンソウの季節です
アレチウリ群生 アレチウリ葉
西遊馬横堤でたくさんの鎌首をもたげたようなアレチウリ 大きな葉は特定外来生物に指定されても変わりません

ノハラアザミが咲き、コセンダングサもチラホラ花が見られます

道場4丁目の鴨川堤近くでノハラアザミが一輪だけ咲いているのが見られた。堤防ではコセンダングサが黄色い花を開き始め、蕾もたくさんつけているので、もうすぐ治水橋から上流の堤防を埋め尽くしそうだ。キツネノマゴはあらゆる所で小さな唇弁花をつけている。
ノハラアザミ コセンダングサ キツネノマゴ
ノハラアザミ コセンダングサ キツネノマゴ
今回は9時30分頃出発全行程39キロ、6時間の観察行だった。
平成20年9月1日作成