休耕田が復活する一方、倍以上の区画で雑草が伸び休耕田化しています
新開(しびらき)3丁目と道場5丁目の水田地帯はほぼ田植えが終わっているが、一昨年までは
サワトラノオ、昨年はミズキカシグサなどの絶滅
危惧種が見られた休耕田に稲が植えられている。しかし去年までは稲作が行われていた2〜3所の大きな区画が水も張らずに雑草が
伸び始めている。
道場4丁目側の水田は新しく公有地化した所は無さそうで昨年と同じ様だ。公有地や一部の農道には雑草がはびこり始めてい
た。
前月は乾田だったのが水田に復活しました | すっかり緑の景色に変わりました |
※上記2枚の写真はクリックすると前月27日の同じ場所の写真がアップされます
水際近くには堤防上では見られない大きなお化けヘラオオバコがありました
オギやヨシが大きく伸び始めた錦乃原桜草園はほとんど見るべきものが無かった。
大きく広がっている左岸河川敷の河川沿いはゴルフ場が殆どを占めているので、自転車道からは流れが見られない。凸凹道を奥に
入り本川沿いの細い未舗装道を進んだ。流れに降りられる所や対岸には釣り人の姿が見られた。
早起きしてきた成果でまだ花開いていました | 高さは1メートルくらいはあり風格さえありました |
途中流れに降りてみると斜面のアチコチでコマツヨイグサが花を開いていた。マツヨイグサの仲間では比較的早くから花をつけ、
文字通り小形で茎も地を這う事が多い小待宵草だ。水際近くに大きな株のお化け
ヘラオオバコがあったので試みに揺すってみると
白い花粉が飛んだ。
ハナウドは終わりかけていましたが西遊馬下築堤工事は6月22日まで延期です
西遊馬グランドと土屋水田との間の横堤はハナウドを期待したがすでに終わりかけていた。前回5月4日には咲き始めだったが少し
間をあけ過ぎてしまった。昨年は5月16日の満開時に来てその見
事さに驚嘆したがその豪華さがどうしても写真に表現できず今年の課題だったが残念だった。
咲き残っていたハナウドの大きな花序です。ハナウドはセリ科で多くの小さな白花を大きく傘状につけます。
一番の特徴は写真でも分かるように周囲の花の花弁が大きい事です。セリ科の植物は小さな芹から大きな花独活まで多彩です
西遊馬築堤の3月に盛土工事がが終わったばかりの所にもう雑草が生え始めていた。
そして4月に始まった西遊馬下築堤工事は5月25日までの工事期間が一ヶ月延長され6月22日までになっていた。まだ8時30分前だっ
たが、作業員が働き、ダンプも動いていたが、6月に入ると堤防工事ができない梅雨時の洪水多発期間なのではないだろうか。
一昨年の台風9号の漂着物が一番多かった所ですがすっかり盛土で覆われた西遊馬下築堤現場
オナガがつがいで飛んできて樹上の枝を盛んに飛び回っていました
青葉園には8時50分頃到着。お花屋さんが開いているか心配だったが聞けば8時30分から開けているとの事だった。帰り際入口との
中間くらいにある大木にオナガが2羽飛んできた。河川敷ではあまり見ないので久し振りで嬉しかったが、とにかく葉が茂ってい
る上、高い所の枝を頻繁に飛び回り、真下近くのアングルなので背の水色のきれいさが撮れなかった。いつも群れているオナガが
つがいだったのは繁殖期なのだろう。
オナガ(尾長):本州に留鳥としてとして生息するが、分布の中心は東北南部〜関東中部地方にかけてで、他
の地域ではほとんど見られない。九州には以前生息していたというが現在では見られない。(野鳥観察図鑑)
カラス科に似合 わず水色のきれいな鳥だが、鳴き声はギューイと濁り、気性も強い
カラス科に似合 わず水色のきれいな鳥だが、鳴き声はギューイと濁り、気性も強い
オオバコもヘラオオバコも同花受粉を避ける雌しべ先熟の風媒花です
昭和の横堤を田圃際に降りてみるとオオバコが大きな株を作
り群生していた。踏みつけに強い植物で車前草の別名もあるが、踏みつけの心配のない所ではさすがノビノビと育っている。
ヘラオオバコの雌蕊先熟を確認するのを今日のテーマの一つ
にしていたので生育のいいオオバコは格好の材料だった。雄しべをつけている穂の上の方を見ると白い線状の雌しべが肉眼でもハ
ッキリと確認できた。でもいくら揺すっても雄しべの花粉が飛散するのは確認できなかった。
荒川土手に戻ってヘラオオバコを観察したが、よく見ると雌しべも確認でき、中には病的に伸びているのもあったが、これまたど
れを揺すっても花粉は飛ばなかった。川岸にあった大株はよっぽど熟していたのだろうか。
サクラソウ自生地では絶滅危惧種のハナムグラが最盛期を迎えていました
朝が早かったので秋ヶ瀬公園からサクラソウ自生地にも回ってみた。
先日来咲いているハナムグラが最盛期を迎え、去年は真ん中の通路付近に集中していたのがアチコチで白い花が見られた。
ナワシロイチゴもピンクのきれいな花を所々でつけている。
ハナムグラは絶滅危惧IB類(EN)(=絶滅の危険が高い種)。同属の中では一番花も多く美しい
ノジトラノオ | ウマノスズクサ | ノカラマツ |
初めて5時30分に家を出た定期観察行だったが、余裕をもってさいたま市の荒川堤周辺を回る事が出来た。これから夏に向かっ
ては日中よりこの早朝散歩スタイルがいいのかもしれない。
平成21年6月6日作成