サクラソウ自生地周囲のマルバアメリカアサガオらしきとクコの花
久し振りに朝から青空が広がって、朝5時15分に自転車で走りだすと長袖なのにポロシャツの腕が冷たく感じた。朝露も多く、
草むらに入るとぐっしょり濡れてしまい長靴を持って来た甲斐があった。
先日来アサガオが自生地の鴨川沿いのクサギに這い上って涼しげなライトブルーの花を咲かせている。マルバアメリカアサ
ガオと思うがもうひとつ疑問で、今朝も朝一でいってみた。しかし花や萼だけではハッキリせず、果実の付き方で判断する他ない
ようだ。もしマルバアサガオなら果実が下を向いて付くというので、もう少し様子を見る事にした。
花径は4pくらいで萼は線形のマルバアメリカアサガオ? | 果実はルビーのように美しく、花も上品なクコの花 |
いつもサクラソウ自生地の俯瞰写真を撮る土手にクコが一輪花をつけていた。赤い果実
はルビーのようで緑が少なくなる時期にも重なり、よく目立つ。でも花は色が上品で作りも精巧なのに葉に隠れて咲く事が多く、
見逃しがちだ。去年は気付かないうちに花の季節が終わってしまった。
昭和水田のアキタコマチは一等に輝いたとの話でした
堤防内の稲刈りはほとんど終了かと思ったが、先週末の刈入れはアキタコマチなどの早稲の収穫が主だったようだ。済んだの
は3分の1くらいで落ち穂を求めてドバトやチュウサギが来ていた。手作業で刈り入れを始めていた三条町の主婦の話では昭和水田の
アキタコマチは一等を取ったのがあったという。
収穫が終わったのは早稲のアキタコマチが主でコシヒカリなどはこれからのようです
29日の新聞では農林省の8月15日現在の09年産米の作柄・生育状況が発表されていたが埼玉県は平年並みだった。でも7月の日照不
足や低温が響き、やや良、良の地域はなかったようだ。
先日来時折見ている昭和の休耕田のコナギがやっと花をつけた。今までどうして花が無いのか不思議だったが、7月中旬に見た
花は早咲き過ぎて、それを基準に考えたのが間違いで、これからが花の季節だ。一つの花序の花は同時に開き、朝咲いて昼ごろに
は閉じてしまう。雄しべ6本のうち1本だけが他より目立って大きく、平たい花糸の横に角が生える。この雄しべの葯は雌しべ
の柱頭と同じくらいの高さにあり、閉花後花粉を渡すという。目につき難い花の、同花受粉による生き残り作戦だろうか。
一時雄花だけになっていたオモダカがまた雌花の枝に花をたくさんつけて、近くには果実も多く見られた。サンカクイの小群落にも
花をつけているのがあったが、何気なく揺すったら白い花粉が飛んで風媒花を再認識した。
花粉を飛ばしたサンカクイ | 近くに飛んできたセッカ | 咲いている花もあるオオイヌタデ |
スズメより小さいウグイス科のセッカが飛んできた。最初は少し遠くでクサネムの枝が邪魔だったが、より近くに飛んできて
周囲を見回しサービスしてくれた。空に上がる時は澄んだ声でヒッ、ヒッと繰り返し、下りる時にはチャッ、チャッと鳴く河原や水田などに生
息する小鳥だ。
ヤナギハナガサの群生にジャコウアゲハの雌雄が飛び交っていました
土屋水田もまだ収穫前の田圃が多かったが、収穫期を迎えた田園風景は何とも素晴らしかった。
ここでまとまった花が見られたのはヤナギハナガサくらいだったが、ジャコウアゲハの雌雄が蜜を求めて飛び回っていた。
黒いオスは大きいくせに動作が速やくて一ヶ所には長くは止まっていない。薄黄色に黒の筋が入ったメスの方が一つの花に長く止まっていて、比較的近くに行っても逃げようとはしなかった。ジャコウアゲハは幼虫時代にウマノスズクサ類を食草としているので体内に毒を蓄積し捕食されないという。
ところで蝶の数え方が一頭、二頭なのは何故なのか不思議に思っていたので調べてみた。
その由来については定説はないようだが学術論文に起因するようだ。牛や馬を英語で「head」と数えていたのが次第に敷衍して全ての生き物に使われるようになり、昆虫学者が論文で蝶を数えるのにheadを使うようになった。その日本語の直訳が「頭」になったという形を変えた和製英語で、なんともしまらない話だ。
三省堂の新明解国語辞典の蝶の「かぞえ方」では一羽・一匹:一頭となって前2者の数え方とは異質のものとして区別している。ちなみに「頭(とう)」を引いてみると「動物のうち比較的大きいものをかぞえる語」となっていて、蝶には一言も言及していない。
いずれにしても、大きい動物は「頭」小さいものは「羽」とか「匹」が現代の常識的な数え方だ。
これから収穫の田圃が大半のような土屋水田。月末の週末が刈入れのピークでしょうか
帰路は急いだつもりが11時過ぎの帰宅になってしまいました
昭和水田の真中の自転車道迂回路の水路際にはまたホソバオグルマが黄色い花をつけ、先日見つけた
タコノアシが相変わらず
白い裸花を咲かせていた。ゴルフ場脇の迂回路はクズの葉が生い茂っている部分が多いものの花は葉の下に隠れてほとんど見られ
ない。代わりにキクイモの大きな花がアチコチから顔を出している。
新開の野球グランドのフェンスに絡まったキカラスウリは11時少し前になっても花開いていて、シーズン終了間近をを告げて
いた。反対に桜橋のたもとのセンニンソウは我が季節到来とばかりに白い十字状花を盛り上がるほどに密に咲かせていた。
こ の日は孫の歩くんが来ていたので、急いだ筈の帰宅は11時少し回ってしまった。
こ の日は孫の歩くんが来ていたので、急いだ筈の帰宅は11時少し回ってしまった。
雄しべ10本と雌しべ5個のタコノアシ | 白い十字状花を密につけるセンニンソウ | 一花をアップにしたクズの花 |
平成21年8月29日作成