河川敷の田圃では早稲の刈取りが済んだようです

昨夜は遅くまで降っていたが5時半頃外をのぞくと道路が少し乾き始めていた。
9月30日までに延長された桜橋の拡張工事はだいぶ橋の形ができてきた。
工事が進んだ桜橋 道場河川敷
左が現在の橋で右に同じ幅の橋ができつつあります 一部刈入れが済んだ河川敷の田んぼ
道場の河川敷の一部で稲刈りが済んだ田んぼがみられたが、8月下旬の早稲の収穫は当然と思う反面、この間田植えをしたばかりだと思っていたのに季節の移り変わりの早さに改めて驚かされる。

前日までの雨の名残りの水滴はアップにすると大き過ぎました

モンキチョウ
塚本の堤防では7〜8人が集まっていた。何事かと思って近づくとラジオ体操の音楽が流れ始めた。
昭和築堤の新しい拡幅部分にはメマツヨイグサが一面に群生しているが、曇天の6時50分でもすべて花は閉じていた。
明け方までの雨で草達は皆水滴を付けていて絶好の被写体と思ったがアップで撮ると水滴が大きくなりすぎてしっとり感どころではなかった。
チョウは色々見られたが、ジャコウアゲハは吸蜜する様子がなくナカナカ止まってくれず、写真はラッキーでした。
キタテハ キアゲハ ジャコウアゲハ
キタテハ キアゲハ ジャコウアゲハ
オオニシキソウ メマツヨイグサ ヤナギハナガサ
オオニシキソウ メマツヨイグサ ヤナギハナガサ
土屋築堤の新しい盛土部分では黄色の花の栽培種らしきがあり、エノコログサが群生し、 イヌホウズキも大きな株を作っていた。

昨日までの雨で多くのシムラニンジンが倒れ込んでいました

シムラニンジンが前日までの大雨と風で倒伏したヨシとツル植物に絡まれて大きな複散形花序を傾けていた。
高さ1〜1.5mになる茎は稜はあるが中空のせいか実に弱い。細い線形の若い株も踏んだらすぐ折れてしまいそうだったが大きくなった茎も複散形花序の大きさに比べるとひ弱だ。
シムラニンジン シムラニンジンの実
シムラニンジンの複散形花序 シムラニンジンの果実
シムラニンジン(志村人参)は湿地に生えるセリ科の多年草。葉は1〜2回3出複葉。小葉は線形でセリ科には珍しく鋸歯が無い。花は白色で径2oほどで散形花序に付く。果実は約4oほどの長楕円形、竜骨状に隆起線があり三角形の萼歯がつく。
昔は東京都板橋区志村町の湿地に多く生えていた事が名前の由来だが、現在では少なくなり、環境省レッドデータリストの絶滅危惧U類(VU)で埼玉県では絶滅危惧TA類にノミネートされている。
散形花序:もともとは繖形花序と書いたという。繖(さん、かさ)はから傘の事で花序の形をうまく例えている。
萼歯:マメ科やアカネ科、セリ科のように特に萼裂片が小さいときには萼歯 (calyx teeth) という。

河原ではアキノノゲシが花を付け始め、オオブタクサが2mを越していました

アキノノゲシ
河原ではアキノノゲシが花を付けていた。ほんのチラホラだったが爽やかな秋の風情を感じさせるこの花には秋がすぐそこに来ている事を知らされた。
オオブタクサが大きく伸びてたくさんの花穂を付けていたが、こちらは秋の招かれざる客だ。まだ花粉をまき散らすまでにはなっていないようだったが花粉症の原因の黄色い花粉がたくさんのぞいていた。

ビックリするほどタイヌビエが群生している田んぼがありました

タイヌビエ
ビックリするほどタイヌビエが繁茂している田んぼがあった。除草剤がきかず手で抜くより他ないという厄介な水田雑草で、稲の擬態植物だ。
葉身の縁が厚く白くてざらつき、色がやや淡くて葉舌が無いのが稲との違いというが、収穫期が近づくと稲より先に種子をまき散らすので絶滅するのは難しいという。
稲穂にモンシロチョウが止まっていたが、何となく形がおかしいと思っていたら何と交尾をしている所だった。
イネが倒伏している所が結構見られたが、昨夜までの雨風の影響なのだろう。倒伏の面積が広い所、何かが通り過ぎたように面白い形になっている所など様々だった。
葉舌:イネ科の葉梢の上縁にある膜状の部分

クズが大きな葉の下に花穂を付け仙人草が真っ白な花を咲かせていました

クズ センニンソウ
クズの花 センニンソウ
大きなクズの葉の下に赤紫の花穂が見えた。葉をめくると他の花穂達が現れた。クズの花はいつもこうして葉の下に潜んでいる。花粉を媒介する虫をどう呼ぶのかいつも不思議に思うが巨峰に似た甘い香りで虫を引き寄せるのだろうか。
ツルマメの花を見つけた。小さな花だが紅色の旗弁に白色の翼弁のコントラストは鮮やかだ。これからの季節小さな花をいっぱいに付けて群生する。 キクイモも黄色い花をたくさん咲かせていた。
センニンソウが白い花を群生させ カラスウリが多くの実を付けていた。 キツネノマゴヤブツルアズキの黄色いカタツムリのような花も咲いていた。
平成23年9月9日作成