南風が強まり、目まぐるしく空模様が変化する一日でした

幻想的なマンション群
家を出た4時40分頃は空には怪しげな雲が多かったが途中から雲の切れ間から日が射し始めた。鴻沼川畔のマンション群が丁 度そこだけがライトアップされ一種幻想的な雰囲気だった。
野球グランドの高いフェンスに絡まった雄花のキカラスウリとその下のブッシュの雌花が咲いていた。そしてカラスウリも完全 には萎んでいなかった。
帰りは12時半だったが、ブッシュ部分は半分くらい除草されていた。これでは今日中にキカラスウリも刈られてしまうと思 い、蔓の先端を採ってきて挿木をしてみた。首尾よく根付けば楽しみだが残念ながら萎れかけている。
いつもだと道場5丁目の水田地帯から4丁目を抜けて中土手橋から堤防上に上がるが、今朝は メマツヨイグサが少しでも多く咲いている内にと思い浦 和ゴルフの所から上がった。横目で咲き具合を見ながら進むとまた朝日が一部を照らし始めた。その中でも大株のメマツヨイグサ はほとんどが咲いていてビックリ。23日は曇天だったがほとんどが閉じていた。今朝は5時20分で約30分ほど早かったからだろう か。
キカラスウリ メマツヨイグサ
キカラスウリは日の出後も花弁の広い花を咲かせています 秋ヶ瀬近くの荒川土手のメマツヨイグサと堤防内水田

自転車道迂回路のカラスウリの花は少なそうですが、ヒルガオが多く見られます

迂回路に入り前年までカラスウリが群れ咲いた場所を探 したが、萎れた花がチラホラしか見えなかった。フェンス側もある程度の咲き終わりはあったが群生ほどのものは無かった。今年 はあまり多くないようだ。
ヒルガオの花は左右に多く見られた。大きなピンクの花は露に濡れている朝が美しい。真夏の太陽の下群生している様は色 が白っぽいせいか、何となくしらじらしい感じで好きになれない。
小さな白い花を傘型にたくさんつけた花が見えた。一瞬 ヤブジラミと思ったが、雄しべが長いセリだった。ヤブジラミも実と共に咲いていたが、セリと比べると何となく品が無いよ うに感じる。
ヒルガオ セリ
朝日を浴びてまぶしそうに咲くヒルガオ セリ科の中では一番遅い時期に咲くセリ

ホソバオグルマと信じていましたが、どうやらカセンソウのようですが・・・・・

カセンソウ
前月の27日に土屋水田の農道脇に咲き始めた黄色い車形の花は今までホソバオグルマとばかり信じ込んでいた。
でも同じ絶滅危惧種のノジトラノオが思い込みだったと分かって不安が広がった。
相変わらずオグルマの解説はたくさんあるがホソバオグルマは常につけたしだ。でもカセンソウの特徴は葉の裏側に葉脈が 浮き出る事でそれで同定でき、質は洋紙質という。
昭和水田の真中の迂回路の水路脇に咲いているのを見ると葉の裏側に葉脈が出ている。葉も何となくざらつく。花径は2.5p くらいで小さいがどうもカセンソウのようだ。
絶滅危惧II類(VU)のホソバオグルマにしてはアチコチにあり過ぎ、生命力も旺盛のようだ。取敢えず前回までのホソバオグ ルマはカセンソウに訂正して、引き続き調べてみたい。
ホソバオグルマと同定した経緯はたった2日間のホソバオグルマ 05年7月 No2 を参照下さい。

渡良瀬遊水地にホソバオグルマが群生しているとの事で8月5日に実際にホソバオグルマを見てきた。一つ ひとつの舌状花は少し幅が広い感じがあり、花の下の茎葉は殆どなかった。但し、カセンソウの識別ポイントされた葉脈が葉裏に 浮き出ているのはさいたま市で見ているのと同じだった。実際にカセンソウとの比較はできなかったが、ホソバオグルマの葉脈も 裏側に凸出するなら花の大きさ、形そして自生地などからさいたま市の荒川周辺で見るのはやはりホソバオグルマと再度訂正し直 しす事にした。
ノジトラノオの件から神経質になり過ぎたと思うが、カセンソウも是非見てみたい。   09年8月8日追記

オモダカやコナギの休耕田にコガマも穂をつけていました

昭和水田の築堤工事が行われたすぐ脇の休耕田にオモダカ の大きな3株が見えた。近くに行くとオモダカの株はほとんどが黄色の雄花をつけ、緑色の雌花をつけた茎は各株に1本づつだった。 普通は雄花が上に雌花が下に付くとあるが、花茎で分かれる事もあるようだ。
コナギの株がたくさんあり身を低くしてあちこち探してみた が花は1つも見えなかったのは不思議だった。コガマは次第に強く なった南風に大きく穂を揺らせていたが、まだ雄花をつけているのも多くヒメガマより1ヶ月くらい遅いようだ。
オモダカ コガマ スベリヒユ
オモダカの雌花 コガマ スベリヒユ
工事地近くの土手に太陽の出た午前中にしか花を開かない スベリヒユが咲いていた。昨秋たくさんの大きな果実をつけた江川のフェンスは雌しべの先を長く伸ばした ガガイモの花盛りだった。

盛土に園芸種のヒエンソウが咲き、横堤にはネナシカズラの網が広がっていました

ヒエンソウ
土屋水田の築堤工事の盛土部分に紫のヒエンソウが一茎風に揺れていた。頼りない細いコスモスのような茎に飛燕の形の鮮 やかな紫の花が4輪付いていた。きれいな花で園芸種の花の種が盛土に混ざったらしい。
工事が終わったばかりの盛土部分で他の雑草はあまり伸びてはいない所でした。茎の下の方にコスモスのよ うな細い葉をつけただけの頼りない茎の先端に2〜3cmの花をつけていました
芝生堤防の頻繁な除草のとばっちりで伸び放題の大久保の横堤にはネナシカズラが黄色い網を広げていた。
昭和水田
横堤上から夏空が広がり始めた昭和の水田地帯を俯瞰。真中は水田中央を南北に走る自転車道迂回路
昼間は一時上記写真のように青空が広がり、太陽光線が強く熱中症気味になったが、家でくつろいでいた夕方には一時夕立 があった。
平成21年8月2日作成