堤防上のセイタカアワダチソウの花穂が黄色みを帯びてきました

5時15分に家を出た時はまだ夜明け前でライトをつけての出発だった。
19日から観察していた堤防上のヒガンバナは申し合わせ たように6日目で萎れてしまったが、今朝は21日に咲いた花は完全に枯れて、22日に6花が咲いた株も花は萎れていた。堤防上のヒ ガンバナの花の命は一週間がせいぜいだった。
堤防内景色
堤防内の景色を望むとセイタカアワダチソウの花穂がそろそろ黄色みを帯びていました

ノハラアザミの花粉が湧いてくるのを観察するのが今日の一つのテーマでしたが

ノハラアザミ
今朝のテーマの一つはノハラアザミの雄しべをタッチして花粉が湧いてくる様を観察することだった。
「頭花の上をポンポンと軽く触ると1〜2分してもくもくと白い花粉が雄しべの筒の先に吐き出されてくる」(検索入門野草図鑑) とあるのを実際にやってみたがナカナカ思うようにいかなかった。そしてすでに白い花粉を出していたり、雌しべが伸び出してい た花も多く朝咲いた花を探すのも大変だった。
左の花は中ほどの小花はすでに白い花粉を出していました。周囲の花はもう雌しべが伸び出しているので今 朝咲いた頭花ではないようです
後で「花の顔」田中肇著を見ると注意事項として@そっと軽く触れる(ミツバチの体重は10匹集めてやっと1円玉1個分であ る)とあった。意気込んで強く触りすぎたのも失敗の原因のようだった

荒川河川敷に不法投棄が絶えないのは大きな問題です

迂回路
自転車道迂回路に入ると日曜日なので早朝にもかかわらず野球グランドに向かう車が多く、ツーリングのグループも多かった。
羽根倉橋から下る迂回路は先日来右側も工事をして両側とも鉄パイプの柵になった。どうしてこんな無駄な工事をと思った が、よく考えると不法投棄を防止するのが目的のようだ。沿道には大きなソファーや電気製品、果ては車まで投棄してあるのを見 る事があり、不心得者が後を絶たないようだ。
右側が最近工事をしたパイプの柵です。左側は鉄条網の柵が再三破られるので、確か今年初めに鉄パイプの 柵になったと思います

ツルボは終りに近かったがタコノアシは見事に紅葉していました

沿道を彩っていたキクイモもそろそろ終わりに近くなり、 アレチウリ、カナムグラなどが目立つようになってきた。
大久保の横堤のユリ科のツルボはそろそろ終わりかけてい たが、周囲に高い草がないので葉が力強く上を向いて伸びているのも分かる。前の田圃側には サデクサイシミカワそして アキノウナギツカミと同じタデ科イヌタデ属が繁茂 していた。イシミカワが若草色の実をたくさんつけていたのが印象的だった。
昭和水田ではタコノアシが葉は黄葉し果実は紅葉して いた。紅葉した花穂は本当にゆで蛸の足そっくりで面白い。一時刈られて無くなったホソバオグルマが再び花を咲かせていた。
ツルボ タコノアシ
ツルボはサンダイガサ(参内傘)の別名も ユキノシタ科のタコノアシですが独立科の動きも

お天気続きで休耕田が乾燥していて、コブナグサが群生する中を歩き回りました

コブナグサ
このところずーっと雨が降らず三条町の田圃地帯では、どこも乾き切っていて長靴でなくとも自由に歩き回れる。何もなさ そうな休耕田も奥の方まで行ってみるとイネ科のコブナグサが群生していた。
コブナグサの葉
地味だが何本にも枝を分けた微妙に色の違う花穂が風に揺れる様は何とも形容のしようのないやさしさを秘めていた。葉の 形がコブナグサ(小鮒草)の名の由来というが言い得て妙だ。
コブナグサは黄八丈の黄色の染料に現在でも使われ、八丈島ではカリヤス(刈安)と呼ばれているようだ。

休耕田にはタデ類が群生している所が多くあります

ヤナギタデ
オオケタデ、ヤナギタデが繁茂している休耕田もあった。 赤く染まった茎に緑の葉、そして赤や緑や白の花の花穂が秋を感じさせ美しかった。でも別名ホンタデ、マタデと言われ、栽培品 は刺身のツマとされるだけに葉を噛んでみるとヒリヒリするくらい辛かった。
「蓼食う虫も好き好き」辛い葉を好んで食べる物好きな虫がいるように人の好みは様々。という言葉があるが単に蓼という 場合はこのヤナギタデを指すようだ。姿かたちがよく似たボンツクタデはただ辛くないというだけでポンツク(愚か者)が転訛し た名前という。同じように別名のアカマンマの方が一般的なイヌタデ も香辛料にはならないので役立たずの意味からイヌが冠されたという。ちなみにヤナギタデの名は葉が柳の葉に似る事から。
サデクサとイシミカワ サクラタデ イヌタデ
サデクサとイシミカワ サクラタデ 紅葉していたイヌタデ
シロバナサクラタデ
道場4丁目でもヨシが繁茂している休耕田の奥に恐る恐る分け入ってみると シロバナサクラタデが群生していた。表からは全く見えない所で、その上一番の水湿個所なので乾燥していなければ絶対とい っていいほど入れないところで幸運に感謝だ。
シロバナサクラタデは単にサクラタデの白花ではなく、 学名も別にあるれっきとした独立種だ。大きな違いは一茎から多くの花穂が分枝し、花は幾分小さく平らには開かない。そして花 期も早く、8月初め頃から咲いているがサクラタデは10月初め頃からだ。
両者とも雌雄異株だが私の今年の経験ではシロバナサクラタデの雌株は極端に少なく、サクラタデは比較的多いようだ。
平成21年10月5日作成